先日、2回目の子宮卵管造影検査を受けました。
卵管造影検査をすることで、卵巣~子宮までの通り道(卵管)がきちんと通っているかがわかります。
この検査を受ける方にとって、不安なことは痛みではないですか?
実際に子宮卵管造影検査を2回受けたももかが、検査時の様子とともに、痛みについてお伝えしますね。
痛みを軽減するポイントも記載していますので、参考になれば嬉しいです。
目次
子宮卵管造影検査の種類で痛みも妊娠率も違う?
子宮卵管造影検査に使う液(造影剤)は2種類あることをご存知ですか?
サラサラしている水溶性とドロっとしている油性の2種類です。
水溶性↓
検査が1日で終わる
造影剤は子宮内に残りにくい
観察しにくい、はっきりと見れないことがある
油性に比べて痛くない
油性↓
検査の翌日にレントゲンを撮る必要がある希に子宮に造影剤が残ったり、もともと炎症や持っている疾患によっては副作用を生じることがある
観察しやすい
水溶性に比べて痛い
水溶性よりもゴールデンタイムの影響が得られやすい
水溶性と油性、どちらも検査後は妊娠率が高くなると言われています。
検査後6ヶ月(3ヶ月は特に)はゴールデンタイムとも呼ばれていますよ。
実は、検査後の妊娠率には、水溶性と油性でやや違いがあるんです。
水溶性に比べ、油性のほうが、妊娠率が高いんです。
中には約10%も妊娠率が高かったという研究もあります。
ただ、油性には水性よりもリスクがあるため、その人の状態に合わせて選ぶのが良いそうです。
実際にももかが油性の造影剤を使って検査を受けた様子をお伝えしますね。
1回目の卵管造影検査
説明~予約
1回目に受けたのは約3年前でした。
ネットで「痛い」という情報を見て、不安になりながら受けました。
まずは、検査の予約を入れる前に検査の説明と同意書にサインをします。
可能性は低いですが、リスクが多少なりともあるので、説明と同意が必要です。
同意書には下記のリスクが書かれていました。
吐き気、じんましん(数百件に1件)
浮腫、ショック(数万件に1件)
死亡に至るケース(40万件に1件)
40万件に1件と聞いて、ピンときませんが、死亡に至るケースなんて書かれると、ゾッとしちゃいますよね。
その後、採血をして、後日結果を聞きました。
感染症等が見つかると、検査はできないそうです。
問題なければ、予約をして帰ります。
ももかの病院では、油性の造影剤(詳細は上記載済)を使っていて、1日目の検査は夕方、2日目のレントゲンは午前中に撮影します。
検査当日:診察~準備
不安になりながら待っていると、診察室から呼ばれました。
検査を担当する先生がいて、体調は変わり無いか、本日検査を行ってもいいかの最終確認をします。
その後、レントゲン室へ移動しました。
レントゲン室に入り、まずは検査着に着替えます。
ワンピース型の検査着で、甚平のように横で紐を結ぶタイプでした。
その中は、服も下着も全て脱ぎました。
その後、レントゲンの台の上に横になり、お尻の下に薄い紙(汚れ防止のため)を看護師が敷きました。
そこまで準備ができて、レントゲン室に先生が登場します。
まずは、膣内を消毒し、子宮内にバルーン(管)を入れます。
この、バルーンを入れるときに、子宮口を広げる?広がる?のが、まず痛いらしいのですが・・・
ほとんど痛みがなくバルーンが入りました。
病院によっては、診察室でバルーンを入れて、レントゲン室まで歩く場合もあるそうです。
検査開始
「液いれるから、少し痛いけど、大丈夫だからね」
と先生が造影剤を入れ始めると
と、少し下腹部がズーンとするような感じがあってから、重い生理痛のような痛みを感じました。
その後、痛みが増し、
腰周辺を鈍器でガツーンと殴られたような、骨盤内から外に向かって押されて張り裂けそうな・・・
そんな痛みに襲われました。
と声を上げようとした瞬間、
先生:「もう終わったよー!あとはこのままレントゲン撮るから動かないでねー。大丈夫だったでしょ?」
と、レントゲンを撮ってバルーンを抜いて終わりました。
先生:「タンポンのように綿入れているから、1時間くらいしたら抜いてね。抗生剤も出しておくから飲んでね」と言われました。
その後は痛みも急に引いて、その日は時々下腹部が軽い生理痛のようにチクッとするような痛みがあった程度でした。
綿を抜いた時に、少し出血していましたが、すぐに止まりました。
検査翌日
翌日は、造影剤がきちんと散っているか、レントゲンを撮って、診察して検査は終了しました。
結果は、「どこも詰まってないし、狭くもなっていないね」
とのことでした。
詰まっていると痛いとよく聞きますが、卵管には問題ないのにももかは激痛でした。
造影剤が油性だったということもありますが、痛い=詰まっているということではなさそうです。
その後、いわゆるゴールデンタイム!!
卵管造影後5周期目で妊娠することができました。
2回目の卵管造影検査
不妊治療~検査の決断
2人目もなかなか授からず、産婦人科を受診しました。
1人目同様、タイミングを取りながら、血液検査やフーナーテスト、ホルモン補充などを行いました。
で、やっぱり話題に上がりました。
先生:「卵管造影もやっておいたほうがいいんだけど、どうする?」
私は、1人目の検査の激痛がトラウマで、
というと
先生:「急いでやらなくてもいいから、決心着いたら教えてね」
と優しい言葉をかけてくれました。
それから、4周期過ぎましたが妊娠に至らず、とうとうやるしかない!と決断しました。
検査の流れは前回と同様、担当の先生も前回と同じ先生でした。
検査当日
今回は、お医者さんに相談して、検査40分くらい前に痛み止めの座薬(ボルタレン)を使って挑みました!!
気休めかもしれませんが・・・(笑)
結果、今回はと言うと・・・
今回は子宮口を開く時にもかなりの痛みがありました。
ただ、先生が「痛かったら声に出していいからねー」
と言ってくれて、看護師も手を握ってくれていました。
そのため、少し1回目よりも気持ちが楽になりました。
造影剤を入れた時の痛みはというと・・・
やっぱり、じわじわと痛み出し、ズドーンと骨盤を中から無理やり押し広げられるような痛みがしました。
1回目同様ですね。
ただ、深呼吸して、体の力を抜くと、痛みが少し和らいだ気がしました。
更に、造影剤を入れ終わって、レントゲンを撮るよーという時に、3回目の激痛がありました。
ここが一番痛かったかも・・・。
これで、検査は終了。
今回は「少し抵抗あったけど、通ってたよ」
とのことでした。
2回の検査を比較して
2回検査を受けましたが、正直どっちも痛かったです。
ただ、今回受けたほうが、痛みの波が3回ありました。
痛みの強さは1回目も2回目もあまり変わりありませんでした。
ネットや雑誌の情報で、詰まっていたり、狭窄していると痛い、問題なかったから言いたくなかった。
という意見を良く見ますが、実際は、造影剤の種類、注入の速度、痛みの感じ方、子宮の状態など、様々な要因で痛みの度合いが変わってきます。
ももかのように、問題なくても、少し抵抗があるような時でも痛みの度合いは変わりない場合もあります。
痛いものは痛い。
逆に詰まっていてもちょっと痛かったけど、全然大丈夫だったという人もいます。
ただ、言えることは、検査時には、力を抜いていたほうが痛みが引いたような気がしたことと、痛いときは痛い、怖い時は怖いと口に出してスタッフに相談すること、必要があれば、座薬などの痛み止めを貰うことが大切です。
これPOINT!
卵管造影Q&A
卵管造影検査に関してよく聞かれることを答えようと思います。
Q1:欄管造影検査をした周期は避妊しなければいけないのか
A1:水溶性の場合は翌日、油性の検査の場合は翌日のレントゲンで問題がなければ、その日から避妊せずにタイミングをとってもOKでした。
ごくまれに、検査をした周期は避妊してくださいという医者がいるそうなので、担当医に確認がベストです。
しかし、検査をした周期に妊娠しても赤ちゃんに何も影響がないので、翌日からタイミングをとっても大丈夫ですよとももかの通っている産婦人科の先生が教えてくれました。
Q2:子宮卵管造影検査は痛い?詰まっていると特に痛い?
A2:ネット上では、「検査に問題なかったから、痛くなかった」「詰まっていたからすごく痛かった」という意見が多く見られます。
しかし、検査の痛みを感じる要因は、造影剤の種類、詰まっているかどうか、造影剤の入れる速度、体の力の入り具合、痛みの感じ方など、色々あります。
そのため、ももかのように、全く問題なくても、少し抵抗があっても(狭窄気味?)痛みの具合は変わらない場合もありますし、詰まっていてもあまり痛くない方もいるそうです。
人それぞれですので、それよりも痛くないように、リラックスして力を抜いて臨みましょう。
もし、心配であれば、痛み止めの座薬を処方してもらうのも手ですよ。
ちなみに、検査時の痛みだけではなく、検査が終わっても当日は軽い生理痛のようにチクチク感じることもあります。
Q3:卵管造影検査の時の服装は?
A3:診察室でバルーン(管)を入れて、レントゲン室まで歩く場合は、長めのスカートで来てくださいといわれることがあるそうです。
ももかの場合は、レントゲン室でバルーンを入れることと、検査着に着替えるため、服装はなんでも良かったです。
心配な場合は、長めのスカートを履いていきましょう。
Q4:ゴールデンタイムってほんと?
A4:造影検査を行うと、狭くなっていたり詰まっていた卵管が通ることがあります。
また、検査で問題なかった人でも子宮と卵管の掃除になるため、妊娠しやすくなると言われています。
実際には上に記載したように、検査後6ヶ月(3ヶ月は特に)はゴールデンタイムで、検査後に妊娠した人が多いという研究があります。
特に、水溶性に比べ油性のほうが、約10%も妊娠率が高かったという研究もあります。
ただ、全ての人が、造影検査をしたからといって、妊娠しやすくなるわけではありません。
Q5:卵管造影検査の料金は?
A5:ももかの場合は1回1万円でした。
自費診療になるため、1回7000-10000円前後とのことですが、中には2万円くらいかかったという人もいました。
Q6:検査ができる日は?
A6:生理が来てから8-10日目くらいに行います。
もし、検査当日に生理が終わっていないなど、少量でも出血がある場合は、次回以降の周期に延期になります。
まとめ
子宮卵管造影検査の体験から痛みについてお伝えしました。
不安になると、検査時に体に力が入り、より痛みを感じやすくなるため、力を抜いて受けられるように心配事は医者や看護師に相談しておきましょう。
もし、検査を受けた場合、ゴールデンタイムだからこそ、生活やストレスに注意して、より赤ちゃんが授かりやすい環境を整えてあげましょう。
ストレスは妊娠の敵です!!
理由はこちら → 不妊はストレスで2倍以上?1人目不妊と2人目不妊の気持ちは違う?
ストレスを減らすことはなかなか難しいですが、適度に発散しながら、妊活に取り組みましょう。